Stories - 吹田市旭通商店街 VOICE 002 ──人を『観る』眼鏡店 アサヒ眼鏡専門店 店主 畑間勇一

Stories - 吹田市旭通商店街 VOICE 002 ──人を『観る』眼鏡店 アサヒ眼鏡専門店 店主 畑間勇一
アサヒ眼鏡専門店 店主 畑間勇一さん

ひとことプロフィール
眼はお一人お一人違います。中々ご自分に合う眼鏡がない等眼や眼鏡でお悩みの方に親切丁寧に対応して参ります。

“目を診る”ように“人を診る”眼鏡専門店 ──“見える”だけでない眼鏡作りの哲学

大正13年に吹田で創業し、今や101年目を迎える眼鏡専門店がある。いわゆるチェーン店でもなく、駅前の大型店舗でもない。けれど、今も多くの人が足を運び、世代を超えてこの店を頼りにしている。

 「うちは、目の見え方だけじゃなくて、その人の生活を“問診“するところから始まります。」そう語るのは、三代目として店を守る店主の畑間勇一さん。眼鏡を合わせることは、「ただ度数を測ることではない」と断言する。“問診”という普通の眼鏡屋さんでは聞くことのない表現の裏には店主の想いとこだわりがあった。

「丁寧に手早くせないかん。」

「目の前のお客様を一人ひとり丁寧に手早くせないかん。」先代である父の口癖であり、教えのひとつ。長く愛用してもらう一本を届ける仕事だからこそ信頼される仕事をし続ける責任がある。

そんなアサヒ眼鏡専門店には、親子で通っているお客様も珍しくない。「うちの祖父が作った眼鏡をかけていたお客様の娘さんが来て相談してくれる。──そんなこともあります。」と畑間さんは振り返る。丁寧な関わり方が世代を超えた“安心感”となっている。地域に根付いてきた証拠だろう。

お客様は一人ひとり違うからこそ、接客も一人ひとり違ってくることを先代の背中から学んだ。
昔の職人たちは、半医半商(はんいはんしょう)という意識を持っていたという。丁寧な問診と、商売としての誠実さを兼ね備える――そんな姿勢がこの店には息づいている。

“見え方”は人の感覚であるため、お客様も見え方を正確に言語化することは難しい。お客様の“見え方”を正しく把握するために、畑間さんは“見え方”について事細かな質問を丁寧にしていく。それは、かつて父が自分にしてくれた“見え方“への質問であり、父の作った一本の眼鏡は自身の人生を変えるほどの価値があった。そんな経験をしたからこそ、お客様への“最適な見え方“の一本を作るための丁寧な質問はかかせない。

お客様との問診

お客様一人ひとり眼も違えば“見え方”の良し悪しも違ってくる。丁寧な質問でお客様の見え方やお悩みの現状を診ていきながら、お客様からお聞きしたことや眼鏡作りに重要な事柄についてはお手製のカルテへ記録。


見え方の確認作業

できる限り実生活に近い状況で見え方の確認を行うため、パソコン画面のパネル模型なども多数用意されていた。毎日使うものだからこそ納得いく“見え方“を探っていく。

度数が合っていれば良い眼鏡、ではない

視力が1.0だとしても「よく見えない…」と言うお客様もいれば、「だいたい見えてるんだけどね。」と言うお客様の視力が0.3だったりすることもある。お客様の言葉は受け止めながらも、自身の思い込みは一切捨て“よりお客様に合った見え方”を把握するための質問を重ねる。

例えば、利き目が右眼の人は右眼がよく使われるので、右眼のレンズの度が合っていないとその分疲れやすい。だからこそ、普段どんな眼鏡をかけてどんな風に使っているのかを深掘りしていく。例えば、職場でパソコンを見続けているのか、運転が多いのか、家では読書する時間も多いのか、どんな場面でどう見えるべきなのかによって“必要な視界の質は全く違う“という。

お客様の年齢·生活·職業·症状――それらを丁寧に聞き出しながら、視力測定だけでなく、顔の輪郭や鼻幅、フレームの曲げ具合までをミリ単位で調整していく。

アサヒ眼鏡専門店で眼鏡を作る場合はイチからレンズとフレームを手掛ける際には顔の中心線から左右の黒目までの距離を測り最適な位置調整をするというのだから驚きだ。お客様にとって“最適な見え方”の一本を生み出すことに妥協はない。

“話を聞くこと”が、眼鏡作りの半分以上

調整なしでかけ続けると、結局長く使えなくなってしまう。一見、小さな差に思えるフィッティングの違い。けれど、これこそが眼鏡の「快適さ」を左右する最大のポイントなのだという。ネットで買える時代だからこその、“顔に合わせる価値”がそこにはあった。

「“よく見える”だけじゃなくて、“生活が変わる”“疲れにくい”――そんな眼鏡を作るには、話を聞くことが欠かせないんです。」この言葉が、この眼鏡店の全てを物語っている。

100年を超えてなお、真摯にお客様一人ひとりと向き合い、生活に寄り添う眼鏡作りを続けている。

その姿勢こそが、多くの人に愛される理由であり、次の100年へと繋がる確かな道しるべであった。

用途は勿論のこと黒目の位置に合わせたレンズ選び
骨格や顔の形に合わせてフレームの曲げ具合を調整
ミリ単位の最終調整も全て作業で丁寧に手早く

店舗情報

アサヒ眼鏡専門店

>アクセス

〒564-0032
大阪府吹田市内本町2−1-4
JR吹田駅徒歩7分
専用駐車場なし 
※周辺には有料パーキングチケットエリアや
有料コインパーキングがございます。

>営業時間

9時半~18時半
予約不要(事前にご連絡いただけると助かります)
定休日 木曜日

>電話番号
06-6381-7234

アサヒ眼鏡専門店 | マワリミチ - 大阪府
大正13年に吹田で創業。中々ご自分に合う眼鏡がない等眼や眼鏡でお悩みの方に親切丁寧に対応して参ります。JR吹田駅徒歩7分。専用駐車場なし 。※周辺には有料パーキングチケットエリアや。有料コインパーキングがございます。吹田市旭通商店街 VOICE のインタビュー記事はこちら。

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VOICE インタビュー記事担当「すいた情報局」 by 吹田市旭商店街

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ひとことプロフィール ~肌の運命が大きく変わる第一歩~ 無料診断で“今のお肌”に合ったあなただけのお肌ケアを見つけます。未来の素肌を生まれ変わらせてみませんか? ──時代が変わっても変わらない「お客様とのつながり 「絶対に押し売りはせんといてくれよ」 商品の説明よりもお客様との会話の時間が何より好きだった、先代の言葉。 化粧品業界は、時代とともに流行や商品が大きく変わる業界。ドラッグストアはもちろんのこと、ネット通販など、購入できる場所が増えた今、お客様が「どこで買うか」を選ぶ機会は以前よりもはるかに多くなっている。そんな中で、地域密着型のふじや化粧品店はどのようにお客様との関係を築いてきたのか。今回は、長年旭通商店街でお店を営む母娘店主のお二人にお話を伺いました。 「どこで買っても同じ」時代に選ばれるお店を目指して 飲食店のように「味」で勝負できるわけではなく、化粧品はどこで買っても同じ商品が同じ価格で手に入るからこそ「ここで買いたい」と思ってもらえるかどうかがお店の価値を決めるといっても過言ではない。 「どこで買っても同じ」だからこそ、ふじや

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ひとことプロフィール 気軽にワイン一杯だけでもどうぞ。チーズと笑顔でお出迎えしますよ。 ― 人を想う接客が生む、ワインバーのあたたかい時間 ― 「ワインが好きで始めたんじゃない。接客が好きやから始まったんです。」 そう語るのは、地元で愛されるワインバーを営むマスターの山東さん。メニューは手書きの一枚だけ。チーズはその時々で「その人に合う」ものを出す。そんなスタイルが常連のお客様にも、初めてのお客様にも、心地よく映る。 ワインはもっと気軽なものであってほしい、もっとワインの敷居を下げたい。 ──リトゥムとして目指す “ 居場所づくり ” とは 『会話を楽しめる空間をつくる、居心地のいい時間をつくる』それこそがリトゥムのソムリエとしてするべき僕の仕事やと思ってます。ワイン·チーズ·接客·お客様、どれが欠けても居心地いい空間は成り立たない。リトゥムのバーカウンターには、人情とこだわりが詰まっていた。 ワインリスト “ は無いんです。 「うちはね、ワインリストないんです。」 初めて来た人には驚かれるが、それもまたこだわり。 「皆さん『

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ひとことプロフィール お店の奥でお肉を切ったり作業をしていることも多いですが、気軽に声をかけてくださいね。 日常の食卓を支える、まちのお肉屋さん 地域の人にとって「肉の森田屋」は“お肉といえばこのお店”というような存在。新しいお客様が入れ替わり立ち替わり来るというよりは、顔なじみのお客様が日々の暮らしの中で訪れる、地域に根差したお店。 元々は大阪市西成区で食肉小売店として創業。その後、庄内に店舗を移し、現在の旭通商店街に店舗を構えることに。 「この辺はずっと住んでる方ばかりやからね。いつものおじいちゃん、おばあちゃんが、お肉を買いに来る。特別なことはしてへんけど、ちゃんと丁寧に接して、また来てくれたらええなって思ってる。」そう語るのは店主の森田さん。半世紀以上もの間、地域で愛されるお肉屋さんの3代目だ。 笑顔でお客様とにこやかにお話する姿が印象的。 お肉を一切れ売ることも 「さっきのお客様はお肉を一切れ買っていってくれたなぁ。」と森田さんは振り返る。 なぜ一切れだけ?と思い、どんなお客様だったんですか?と聞くと、赤ち

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ひとことプロフィール お洋服を試着するように、お部屋に合ったカーテン選びをお手伝いさせていただきます。 職人の丁寧な仕事で “ 暮らしにぴったり ” を届ける 「いただいたお仕事をキッチリとさせていただく。適当な仕事は絶対にしません。」 そう語ってくださったのは、創業60年を迎える室内装飾の専門店·店主の橘さん。地域に根差し、カーテンやカーペットを中心としたインテリアの提案·施工を行うお店です。今では親子二代わたって通うお客様や、リピーターも多く、紹介で来店される方も後を絶ちません。 専門店だからこそ、いいものをできるだけ安く提供し喜んでいただく。お客様の暮らしに彩りを添える仕事をする上で店主の橘さんには譲れない想いとこだわりが確かにあった。 “ 売れるもの ” より、“ 暮らしに合うもの ” を 「室内装飾というこの仕事は“贅沢品”と呼ばれる部類かもしれません。節約しようと思えばなんぼでも安いものっていっぱいあるんです。だからこそ、そんな中でもご縁があってお店に足を運んでくれたお客様にはご要望にお応えする、もしくはそれ

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